はじめに
『【召喚獣】ってどんなテーマ?』
『【召喚獣】どんな戦い方をするデッキなの?』
この記事はそんな方へ向けて書かれた簡易的なテーマ解説記事です。
『【召喚獣】はどんなデッキか知ってるけど、どんなカードと相性が良いのかが分からない』という方はこちらの記事を。
また、『どんなテーマかはさておき、優勝してるデッキレシピが見たいよ!』という方はこちらの記事を参考にしてみてください。
■今回の記事で解説するカードについて
まずはじめにテーマ内には何種類のカードが存在するのかを確認してみましょう。
現在、【召喚獣】に関連する効果を持ったテーマカードは以下の通りとなります。
モンスターカード:1種類
魔法カード:3種類
罠カード:1種類
エクストラモンスター:8種類
合計:13種類
■【召喚獣】デッキの概要
そもそも【召喚獣】とは、このテーマに属する融合モンスターのことを指します。
そして、【召喚獣】融合モンスターは『光属性』、『闇属性』、『地属性』、『風属性』、『水属性』、『炎属性』の各属性に1体ずつ存在します。
【召喚獣】融合モンスターはテーマ内に存在する専用融合魔法カード、【召喚魔術】の発動によって融合召喚されます。
【召喚獣】モンスターは融合モンスターなので、融合召喚を行なう場合には融合素材モンスターが必要となります。
【召喚獣】融合モンスターは『【召喚師アレイスター】+ 任意の属性のモンスター1体』を融合素材として融合召喚されます。
『風属性』の【召喚獣】を融合召喚したい場合は『【召喚師アレイスター】+風属性モンスター』。
『光属性』の【召喚獣】を融合召喚したい場合は『【召喚師アレイスター】+光属性モンスター』が融合素材となります。
■【召喚獣】融合召喚ギミックについて解説!
ここでは【召喚獣】モンスターを融合召喚するために必要となるメインギミックについての解説します。
【闇属性/魔法使い族/効果】
(1):このカードを手札から墓地へ送り、自分フィールドの融合モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで1000アップする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが召喚・リバースした場合に発動できる。
デッキから「召喚魔術」1枚を手札に加える。
デッキから「召喚魔術」1枚を手札に加える。
このカードの召喚またはリバース時に、【召喚獣】の融合召喚に必要な【召喚魔術】をサーチすることが可能。
このカードはほぼ全ての【召喚獣】モンスターの融合素材として指定されているため、専用融合魔法カードである【召喚魔術】を準備することで【召喚獣】モンスターを融合召喚する準備がほとんど整うことになります。
【通常魔法】
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを手札から墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
「召喚獣」融合モンスターを融合召喚する場合、自分フィールド及び自分・相手の墓地のモンスターを除外して融合素材とする事もできる。
(2):このカードが墓地に存在する場合、除外されている自分の「召喚師アレイスター」1体を対象として発動できる。
墓地のこのカードをデッキに戻し、対象のモンスターを手札に加える。
「召喚獣」融合モンスターを融合召喚する場合、自分フィールド及び自分・相手の墓地のモンスターを除外して融合素材とする事もできる。
【召喚獣】融合モンスターを融合召喚する場合、『手札の融合素材モンスターを墓地へ送る』、『自分フィールドのモンスターを除外する』、『自分または相手の墓地のモンスターを除外する』のいずれかの方法で融合素材を調達することが可能。
なるべく墓地のモンスターを除外して融合召喚するのがアドバンテージの消費も少なくて済むため、基本的には『自分フィールドまたは墓地の【召喚師アレイスター】1体 + 自分または相手の墓地のモンスター1体』を融合素材として【召喚獣】融合モンスターを融合召喚します。
【召喚獣】モンスターは融合素材の指定が非常に緩いため、自分で【召喚師アレイスター】を準備すれば、相手の墓地のモンスターであれば殆どのモンスターを融合素材として除外可能。
墓地のこのカードをデッキに戻し、対象のモンスターを手札に加える。
フィールドまたは墓地で融合素材とした【召喚師アレイスター】は除外されますが、この効果によって再び手札に加えることが可能。
同時に【召喚魔術】はデッキへ戻るため、手札に戻した【召喚師アレイスター】を召喚することで、デッキへ戻した【召喚魔術】を再びサーチし、次の【召喚獣】モンスターの融合召喚に備えることができます。
【召喚師アレイスター】でのサーチ、【召喚魔術】での回収を繰り返すことで次々と【召喚獣】モンスターを融合召喚できます。
★【召喚師アレイスター】と【召喚魔術】の重要なポイント
- 【召喚師アレイスター】の効果でデッキの【召喚魔術】をサーチ!
- 【召喚魔術】を発動し、【召喚師アレイスター】と相手の墓地のモンスターを素材として融合召喚!
■【召喚獣】サポートフィールド魔法カード
【フィールド魔法】
「暴走魔法陣」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):このカードの発動時の効果処理として、デッキから「召喚師アレイスター」1体を手札に加える事ができる。
(2):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、融合モンスターを融合召喚する効果を含む効果を自分が発動した場合、その発動は無効化されず、その融合召喚成功時に相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
デッキの核となる【召喚師アレイスター】を手札に加えることができます。
そして【召喚師アレイスター】を召喚すればデッキから【召喚魔術】を手札に加えることができます。
そのため、【暴走魔法陣】1枚の発動から【召喚獣】を展開する準備が整うことになり、デッキの安定度が大きく上がります。
『融合召喚を行なう効果』を相手に無効化されず、更には融合召喚に成功した場合には相手のチェーンまで封じる強力な効果。
安全に【召喚獣】の融合召喚を行なうことができるようになります。
■【召喚獣】融合モンスターについて解説
ここではこのテーマの名前ともなっている7体【召喚獣】融合モンスターについての解説を行います。
【召喚師アレイスター】と任意のモンスター1体で融合召喚
【召喚獣】モンスターは、【召喚師アレイスター】と任意の属性のモンスター1体を融合素材として融合召喚できます。
【召喚獣】融合モンスターの効果テキスト詳細
【風属性/戦士族/融合/効果】
「召喚師アレイスター」+風属性モンスター
(1):1ターンに1度、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを裏側守備表示にする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
そのモンスターを裏側守備表示にする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
フリーチェーンでフィールドの表側表示のモンスターを裏側守備表示に変更可能。
毎ターン使用できる【月の書】を内蔵した【召喚獣】だと考えれば良いです。
【水属性/ドラゴン族/融合/効果】
「召喚師アレイスター」+水属性モンスター
(1):このカードは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
(2):このカードは表側守備表示のままで攻撃できる。
その場合、攻撃力の数値を適用してダメージ計算を行う。
『対象耐性』と『効果破壊耐性』を持つ【召喚獣】モンスター。
守備力も2900ポイントと高いため、壁モンスターとして優秀。
その場合、攻撃力の数値を適用してダメージ計算を行う。
攻撃力は1800と下級アタッカー程度しかありませんが、守備表示のままでも攻撃が可能。
【闇属性/獣族/融合/効果】
「召喚師アレイスター」+闇属性モンスター
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、その間はお互いに、それぞれ1ターンに1度しかモンスターの効果を発動できず、それぞれのバトルフェイズにモンスター1体でしか攻撃できない。
お互いのプレイヤーの『攻撃回数』と『モンスター効果の発動』に制限をかける【召喚獣】。
相手のプレイを大きく制限できますが、同時に自分のプレイも制限してしまうカードなので扱いづらさが目立ちます。
また、ステータスも低くフィールドに維持するのも難しいため、そこまで優先度の高い【召喚獣】ではありません。
しかし汎用性の高い闇属性のモンスターを融合素材としているため、融合素材を調達しやすい強みはあります。
【炎属性/悪魔族/融合/効果】
「召喚師アレイスター」+炎属性モンスター
(1):このカードの攻撃力は、相手フィールドのカードの数×200アップする。
(2):このカードは相手モンスター全てに1回ずつ攻撃でき、守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
(2):このカードは相手モンスター全てに1回ずつ攻撃でき、守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
(1)の効果で相手フィールド上のカードの枚数×200ポイントの数値を自身の攻撃力に加え、強化したステータスで(2)の効果で相手フィールド全てのモンスターへ攻撃し、更に守備表示モンスターへ攻撃した際には貫通ダメージも与えます。
相手が多くのモンスターをフィールドへ展開するデッキなら、一気に相手のライフをゼロまで削りきれる爆発力の高い【召喚獣】モンスターです。
【地属性/岩石族/融合】
「召喚師アレイスター」+地属性モンスター
モンスター効果を持たない代わりに、高い攻撃力と守備力を持つモンスター。
また、このカードは遊戯王の中でも特に多い『地属性モンスター』を融合素材とするため、比較的融合召喚しやすいといった強みもあります。
【光属性/機械族/融合/効果】
「召喚師アレイスター」+光属性モンスター
(1):1ターンに1度、モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時、そのカードと同じ種類(モンスター・魔法・罠)の手札を1枚墓地へ送って発動できる。
その発動を無効にし除外する。
その発動を無効にし除外する。
手札コスト1枚で毎ターンカード効果を無効化できる制圧力の高い【召喚獣】モンスター。
強力な効果を持ち、融合素材も『光属性』と緩め。
【光属性/天使族/融合/効果】
「召喚獣」モンスター+エクストラデッキから特殊召喚されたモンスター
このカードは上記のカードを融合素材にした融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードの属性は「闇」「地」「水」「炎」「風」としても扱う。
(2):1ターンに1度、自分のフィールド・墓地の「召喚獣」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスター及びそのモンスターと同じ属性を持つ相手フィールドのモンスターを全て除外する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
他の【召喚獣】モンスターとは違い【召喚師アレイスター】を融合素材とせず、【召喚獣】とエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターを融合素材とします。
このカードの元々の属性が『光属性』なので、この効果と合わせてこのカードは全ての属性を持つモンスターとして扱われます。(神属性は除く)
そのモンスター及びそのモンスターと同じ属性を持つ相手フィールドのモンスターを全て除外する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
フィールドまたは墓地の【召喚獣】モンスターを除外することで、その除外した【召喚獣】と同じ属性の相手フィールド上のモンスター全てを除外します。
これは『対象に取らない除外』なので、大抵のモンスターなら除去可能。
特定の属性で固められたテーマデッキならこの効果で相手フィールドを一掃できます。
また、このカード自身を発動コストとして除外した場合、このカード全ての属性と扱われる【召喚獣】なので、結果として『相手フィールドの全属性のモンスターを除外』(神属性は除く)することになります。
この効果を任意のタイミングで使用できるため、非常に強力。
★【召喚獣】モンスターについての重要なポイント
- 【召喚師アレイスター】+任意の属性のモンスター1体を融合素材とする
■【召喚獣】サポート魔法・罠カードについて解説
ここでは【召喚獣】融合モンスターをサポートする2枚の魔法・罠カードについての解説を行います。
【速攻魔法】
「法の聖典」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドの「召喚獣」モンスター1体をリリースして発動できる。
リリースしたモンスターと元々の属性が異なる「召喚獣」モンスター1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
リリースしたモンスターと元々の属性が異なる「召喚獣」モンスター1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
【召喚獣】モンスターをリリースすることで、【召喚獣エリュシオン】を除く、別の属性の【召喚獣】モンスターを融合召喚扱いでエクストラデッキから特殊召喚可能。
このカードは速攻魔法カードなので、スペルスピード2でこの効果を使用することができます。
バトルフェイズ中に発動して追撃をしたり、【召喚獣】が相手に除去されそうになった場合のサクリファイスエスケープなど、様々な場面で有用。
【通常罠】
(1):除外されている自分の「召喚獣」モンスターを任意の数だけ対象として発動できる(同名カードは1枚まで)。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
【召喚魔術】によって除外された【召喚獣】モンスターや、【召喚獣エリュシオン】の効果発動コストとして除外された【召喚獣】を一気に除外から帰還させます。
守備表示での展開ではありますが、【召喚獣】モンスターは守備力が高く設定されているものが多いため、壁モンスターとしても機能します。
次の自分のターンに表示形式を守備表示から攻撃表示に変更することで総攻撃を仕掛けられます。
■【召喚獣】サポートカードをサーチ!【暴走召喚師アレイスター】
【闇属性/魔法使い族/リンク/効果】
種族と属性が異なるモンスター2体
(1):このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「召喚師アレイスター」として扱う。
(2):このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、融合モンスターが融合召喚された場合に発動できる。
手札を1枚選んで捨て、デッキから「召喚魔術」または「法の聖典」1枚を手札に加える。
(3):表側表示のこのカードが相手の効果でフィールドから離れた場合に発動できる。
デッキから「魔法名-「大いなる獣」」1枚を手札に加える。
テーマ内のモンスターは種族、属性共にバラけているため、リンク召喚自体は可能ではあります。
しかし多くのモンスターを展開する力は無いため、他のテーマや汎用カードと組み合わせてリンク召喚を狙うのが基本となります。
フィールド・墓地では【召喚師アレイスター】として扱うため、【召喚獣】モンスターを融合召喚する際に素材として活用可能。
手札を1枚選んで捨て、デッキから「召喚魔術」または「法の聖典」1枚を手札に加える。
自分または相手が融合モンスターを融合召喚した際、手札1枚を捨てることでデッキの【召喚魔術】または【法の聖典】をサーチすることができます。
【召喚魔術】も【法の聖典】も次の融合召喚に繋がるカードのため、再びこの効果を発動するトリガーとなります。
デッキから「魔法名-「大いなる獣」」1枚を手札に加える。
除外された【召喚獣】を帰還させる【魔法名-「大いなる獣」】をサーチ可能。
完全に相手依存の発動条件なので、保険程度と考えておくのが良いです。
■【召喚獣】デッキの基本的な回し方
まずは【暴走魔法陣】を発動し、【召喚師アレイスター】をサーチしつつ、安全に融合召喚を行なう準備を整えます。
【召喚師アレイスター】を召喚し、デッキから【召喚魔術】を手札に加えます。
【召喚魔術】を発動し、フィールドまたは墓地の【召喚師アレイスター】1体、自分または相手の墓地のモンスターを除外して【召喚獣】モンスターを融合召喚。
発動し終えて墓地に存在する【召喚魔術】の効果を使用し、融合素材として除外されている【召喚師アレイスター】を手札に加えます。
次のターン、再び【召喚師アレイスター】を召喚し、【召喚魔術】を手札に加えることで次の【召喚獣】モンスターの融合召喚へと繋げるのが【召喚獣】デッキの基本的な戦術となります。
リンク先を確保しなければ複数体の融合モンスターを展開することはできないため、他のテーマ等と組み合わせて【暴走召喚師アレイスター】やその他汎用リンクモンスターを展開するのが基本となります。
また、【召喚獣】はメインデッキに採用されるカードの種類が非常に少ないため、様々なテーマと組み合わせてデッキを組むことができます。
他のテーマと組み合わせる場合、【召喚師アレイスター】に召喚権を使用したい都合上、あまり召喚権を使用しないデッキと組み合わせたいところ。
おわりに
以上、【召喚獣】デッキの簡易的な解説でした。
もしデッキを組みたいと思った方は、【召喚獣】デッキを組む際に一緒に買った方が良い相性が良いカードについて書いた記事もあるので、こちらの記事を参考にしてみてください。
また、実際に優勝しているデッキレシピが気になるという方はこちらの記事をどうぞ。
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