★最初に
今回は【ヴァレット】の解説を行います。
記事の最後には【ヴァレット】デッキと相性の良いカードを書いた記事へのリンクもあるので、気になる方は参考にしてみてください。
■【ヴァレット】モンスターの特徴について解説
ここでは【ヴァレット】モンスターの共通効果や、モンスターの特徴について解説します。
テーマに属するモンスターの種族・属性
テーマに属するモンスターの属性は「闇属性」、種族は「ドラゴン族」で統一されています。
【ヴァレット】モンスターのレベルについて
【ヴァレット】モンスターのレベルは1~4の間でバラけています。
そして、全てのモンスターがレベル4以下のため、通常召喚する事が可能です。
【ヴァレット】モンスター共通の効果発動条件
【ヴァレット】モンスターは以下の固有効果の発動条件を持ちます。
(1):フィールドのこのカードを対象とするリンクモンスターの効果が発動した時に発動できる。
このカードを破壊する。
その後、(固有効果)
「自身を対象とするリンクモンスターの効果」をトリガーとして固有効果を発動するため、自身だけではこの効果を使用する事ができません。
そのため、いち早く「自分の場のモンスターを対象に取れるリンクモンスター」を場に出す必要があります。
【ヴァレット】モンスター共通のモンスター効果
上記の効果に加えて、【ヴァレット】モンスターは以下の共通モンスター効果を持ちます。
(2):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。
デッキから「(自身と同名)」以外の「ヴァレット」モンスター1体を特殊召喚する。
破壊され墓地へ送られる事をトリガーに効果を発動し、デッキから新たな【ヴァレット】を呼び出します。
相手から破壊されても効果を発動できますが、【ヴァレット】デッキでは「リンクモンスターの対象になった場合に自壊」したり、他のサポートカードで【ヴァレット】を破壊することによって能動的にこの効果を使用する場合が多いです。
■【ヴァレット】モンスターの効果詳細
ここからはそれぞれの【ヴァレット】モンスターの効果を解説していきます。
全ての【ヴァレット】モンスターが持つ、「破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズ時に、デッキから新たな【ヴァレット】モンスターを展開する効果」の解説は省きます。
アネスヴァレット・ドラゴン
効果モンスター
星1/闇属性/ドラゴン族/攻 0/守2200
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドのこのカードを対象とするリンクモンスターの効果が発動した時に発動できる。
このカードを破壊する。
その後、フィールドの表側表示モンスター1体を選ぶ。
そのモンスターは攻撃できず、効果は無効化される。
(2):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。
デッキから「アネスヴァレット・ドラゴン」以外の「ヴァレット」モンスター1体を特殊召喚する。
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固有効果は、「このカードを対象として発動したリンクモンスターの効果が発動した時に発動できる。このカードを破壊する。その後、フィールドの表側表示モンスター1体を選んで、そのモンスターは攻撃できず、効果は無効化される」というもの。
対象を取らずに効果を発動するのに加え、攻撃封じと効果の無効化は永続的に続きます。
シェルヴァレット・ドラゴン
効果モンスター
星2/闇属性/ドラゴン族/攻1100/守2000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドのこのカードを対象とするリンクモンスターの効果が発動した時に発動できる。
このカードを破壊する。
その後、このカードが存在していたゾーンと同じ縦列のモンスター1体を選んで破壊し、その隣のゾーンにモンスターが存在する場合、それらも破壊する。
(2):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。
デッキから「シェルヴァレット・ドラゴン」以外の「ヴァレット」モンスター1体を特殊召喚する。
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固有効果は、「このカードを対象として発動したリンクモンスターの効果が発動した時に発動できる。このカードを破壊する。その後、このカードが存在していたゾーンと同じ縦列のモンスター1体を選んで破壊し、その隣のモンスターゾーンが存在する場合、それらも破壊する」というもの。
上手くいけば最大で3体のモンスターを破壊する事ができます。
同じ縦列のモンスターを選び破壊することが出来なかった場合は、両隣のモンスターも破壊することはできない点には注意。
オートヴァレット・ドラゴン
効果モンスター
星3/闇属性/ドラゴン族/攻1600/守1000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドのこのカードを対象とするリンクモンスターの効果が発動した時に発動できる。
このカードを破壊する。
その後、フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで墓地へ送る。
(2):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。
デッキから「オートヴァレット・ドラゴン」以外の「ヴァレット」モンスター1体を特殊召喚する。
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固有効果は、「フィールドのこのカードを対象とするリンクモンスターの効果が発動した時に発動できる。このカードを破壊する。その後、フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで墓地へ送る。」というもの。
この効果はカードを対象に取らずに効果を発動し、そのカードを破壊を介さずに墓地へ送るため大抵の魔法・罠カードはこの効果で除去できます。
マグナヴァレット・ドラゴン
効果モンスター
星4/闇属性/ドラゴン族/攻1800/守1200
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドのこのカードを対象とするリンクモンスターの効果が発動した時に発動できる。
このカードを破壊する。
その後、フィールドのモンスター1体を選んで墓地へ送る。
(2):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。
デッキから「マグナヴァレット・ドラゴン」以外の「ヴァレット」モンスター1体を特殊召喚する。
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固有効果は、「フィールドのこのカードを対象とするリンクモンスターの効果が発動した時に発動できる。このカードを破壊する。その後、フィールドのモンスター1体を選んで墓地へ送る。」というもの。
この効果も対象を取らずにカードを墓地へ送って処理するため、殆どの耐性を無視してカードを除去できます。
メタルヴァレット・ドラゴン
効果モンスター
星4/闇属性/ドラゴン族/攻1700/守1400
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドのこのカードを対象とするリンクモンスターの効果が発動した時に発動できる。
このカードを破壊する。
その後、このカードが存在していたゾーンと同じ縦列の相手のカードを全て破壊する。
(2):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。
デッキから「メタルヴァレット・ドラゴン」以外の「ヴァレット」モンスター1体を特殊召喚する。
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固有効果は、「フィールドのこのカードを対象とするリンクモンスターの効果が発動した時に発動できる。このカードを破壊する。その後、このカードが存在していたゾーンと同じ縦列の相手のカード全てを破壊する。」というもの。
エクストラモンスターゾーンを含めれば、最大3枚のカードを破壊することができます。
【ヴァレット】モンスターについての重要なポイントまとめ
- リンクモンスターが存在することで真価を発揮する
- 破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズに、デッキから新たな【ヴァレット】を呼び出す
- 基本的にカードを対象に取らない効果
【ヴァレット】モンスターの固有効果まとめ
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■【ヴァレット】デッキの切り札【ヴァレルロード・ドラゴン】
次に、【ヴァレット】デッキにおける切り札【ヴァレルロード・ドラゴン】の解説に移ります。
ヴァレルロード・ドラゴン
リンク・効果モンスター
リンク4/闇属性/ドラゴン族/攻3000
【リンクマーカー:左/左下/右下/右】
効果モンスター3体以上
(1):このカードはモンスター効果の対象にならない。
(2):1ターンに1度、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力は500ダウンする。
この効果の発動に対して相手はカードの効果を発動できない。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(3):このカードが相手モンスターに攻撃するダメージステップ開始時に発動できる。
その相手モンスターをこのカードのリンク先に置いてコントロールを得る。
そのモンスターは次のターンのエンドフェイズに墓地へ送られる。
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リンク素材に「効果モンスター3体以上」を指定したリンク4モンスター。
リンクマーカーはエクストラ、メインモンスターゾーンのどちらでも有効に機能します。
モンスター効果を三つ持っているので、1つずつ見ていきましょう。
(1)の効果は、「このカードはモンスター効果の対象にならない」というもの。
対象を取るモンスター効果では処理されないため、場持ちが良いです。
(2)の効果は、「1ターンに1度、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力・守備力は500ダウンする。この効果の発動に対して相手はカードの効果を発動できない。この効果は相手ターンでも発動できる。」というもの。
相手のモンスターを対象にして発動してステータスの弱体化をすることもできますが、メインは自分の場の【ヴァレット】モンスターを対象にとること。
対象にとられた【ヴァレット】モンスターは固有の効果を発動できるため、そのトリガーとしてこの効果を使用します。
(3)の効果は、「このカードが相手モンスターに攻撃するダメージステップ開始時に発動できる。
その相手モンスターをこのカードのリンク先に置いてコントロールを得る。そのモンスターは次のターンのエンドフェイズに墓地へ送られる。」というもの。
対象を取らずに相手モンスターのコントロールを奪うことができます。
コントロールを奪ったモンスターは次のターンのエンドフェイズに墓地へ送られます。
それまでにリンク素材として使用してしまうか、そのまま墓地へ送っても間接的なモンスター除去として機能します。
■【ヴァレット】サポート魔法・罠カードについて解説
ここでは【ヴァレット】サポートカードの解説をします。
【ヴァレット】モンスターは単体では真価を発揮できないという弱点を持ちますが、その弱点を補うようにサポートカードには優秀なカードが多いです。
リボルブート・セクター
フィールド魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドの「ヴァレット」モンスターの攻撃力・守備力は300アップする。
(2):自分メインフェイズに以下の効果から1つを選択して発動できる。
●手札から「ヴァレット」モンスターを2体まで守備表示で特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。
●相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターよりも多い場合、その差の数まで自分の墓地から「ヴァレット」モンスターを選んで守備表示で特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。
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フィールド魔法カード。
(1)の効果は、「【ヴァレット】モンスターの攻撃力・守備力を300ポイントアップする」というもの。
【ヴァレット】モンスターはレベル2以下の下級モンスターは守備力が高く、レベル3以上の下級モンスターは攻撃力が高いため、300ポイントの上昇でもかなり頼りになる数値になります。
(2)の効果は、メインフェイズに2つの効果の中から1つを選んで発動できる効果で、選択できる効果は以下の2つ。
- 手札から「ヴァレット」モンスターを2体まで守備表示で特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。
- 相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターよりも多い場合、その差の数まで自分の墓地から「ヴァレット」モンスターを選んで守備表示で特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。
1つ目の効果は手札消費は激しくなりますが、一気に2体のモンスターを展開できるのが強み。
2つ目の効果は相手依存にはなりますが、同時に複数体の【ヴァレット】モンスターを蘇生できます。
どちらの効果も【ヴァレット】の展開力を大きく上げ、リンク召喚のしやすさや、【ヴァレルロード・ドラゴン】の対象となる下級【ヴァレット】モンスターの補充に繋がります。
一度に複数体の【ヴァレット】を展開できるこのカードですが、同名モンスターを1体以上展開できないため、爆発力を上げるには複数の種類の【ヴァレット】モンスターを採用する必要があります。
クイック・リボルブ
速攻魔法
(1):デッキから「ヴァレット」モンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、エンドフェイズに破壊される。
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コストなしでデッキから【ヴァレット】モンスター1体を特殊召喚できる速攻魔法カード。
また、特殊召喚した【ヴァレット】モンスターは攻撃できず、エンドフェイズには破壊されます。
破壊される前にリンク召喚の素材に使用するか、そのまま破壊して共通効果でデッキから新たな【ヴァレット】モンスターを特殊召喚することもできます。
このカードには1ターンに1度の発動回数制限が設けられていないため、このカードを複数枚引いても手札事故にはなりません。
【ヴァレット】モンスターの種類が増えるに連れてデッキでの重要度が上がってくるカードと言えるでしょう。
スクイブ・ドロー
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドの「ヴァレット」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊し、自分はデッキから2枚ドローする。
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自分の場の【ヴァレット】モンスター1体を破壊することで、デッキから2枚のカードをドローすることができる速攻魔法カード。
【ヴァレット】共通のリクルート効果の発動条件を満たしつつ、ドローすることができます。
また、【リボルブート・セクター】の蘇生効果を使用する前にこのカードを使用すれば自分の場のモンスターの数を減らせるため、蘇生できるモンスターの数を増やしつつ手札を増強できます。
ヴァレル・レフリジェレーション
通常罠
(1):自分フィールドの「ヴァレット」モンスター1体をリリースし、自分フィールドの「ヴァレル」リンクモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。
このカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。
装備モンスターは以下の効果を得る。
●1ターンに1度、自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスターは戦闘・効果では破壊されない。
この効果は相手ターンでも発動できる。
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自分の場の【ヴァレット】モンスター1体をリリースし、自分の場の【ヴァレル】リンクモンスター1体を対象として発動する通常罠カード。
対象としたモンスターにこのカードを装備カード扱いとして装備します。
現状【ヴァレル】リンクモンスターは【ヴァレルロード・ドラゴン】しか存在しないため、必然的に【ヴァレルロード・ドラゴン】に装備します。
装備したモンスターは、「1ターンに1度、自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。このターン、そのモンスターは戦闘・効果では破壊されない。この効果は相手ターンでも発動できる。」という装備モンスター自体が発動できる効果を得ます。
元々【ヴァレルロード・ドラゴン】は下級【ヴァレット】モンスターを対象に取れる効果を使用できるため、その回数を増やす目的で採用されます。
しかしこのカードに関しては【ヴァレルロード・ドラゴン】と【ヴァレット】モンスターが揃っている場合にしか発動できず、現状このカードのサーチ手段がないために採用率は低いです。
■まとめ~【ヴァレット】デッキの主な戦術~
【ヴァレット】モンスターは単体では機能する事ができないため、いち早く【ヴァレルロード・ドラゴン】をリンク召喚するのがこのテーマの第一の目標です。
【ヴァレルロード・ドラゴン】をリンク召喚する事ができたら、下級【ヴァレット】モンスターを対象に取りつつ固有効果を発動させ、アドバンテージを稼ぎます。
【ヴァレルロード・ドラゴン】は自分のターンと相手のターンで【ヴァレット】モンスターを対象に取る事ができますが、その度に【ヴァレット】モンスターは破壊されていくので、【ヴァレット】モンスターの補充も重要になります。
■終わりに
以上、【ヴァレット】の解説でした。
他に解説して欲しいテーマなどのリクエストがございましたら、コメント欄に書いてみてください。
あと間違っていることを書いていたらコメント欄で指摘してくれると嬉しいです。
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