はじめに
『【サンダー・ドラゴン】ってどんなテーマ?』
『【サンダー・ドラゴン】どんな戦い方をするデッキなの?』
この記事はそんな方へ向けて書かれた簡易的なテーマ解説記事です。
重要度が低いカードについては解説を省くことがございますが、ご了承ください。
目次ごとに項目が分かれていますので、自分の読みたい箇所のみをチェックすることもできます。
『【サンダー・ドラゴン】はどんなデッキか知ってるけど、どんなカードと相性が良いのかが分からない』という方はこちらの記事を。
また、『どんなテーマかはさておき、優勝してるデッキレシピが見たいよ!』という方はこちらの記事を参考にしてみてください。
■テーマに属するカードの種類
まずはじめにテーマ内には何種類のカードが存在するのかを確認してみましょう。
現在、【サンダー・ドラゴン】に関連する効果を持ったテーマカードは以下の通りとなります。
モンスターカード:6種類
魔法カード:1種類
罠カード:2種類
融合モンスター:3種類
合計:12種類
メインデッキ、エクストラデッキのカードを合わせ合計12種類のカードが存在します。
今回の記事では、デッキを組む際に採用されることが多い、特に重要度が高い9種類のカードに絞り、解説を行います。
モンスターカード:6種類
魔法カード:1種類
融合モンスター:2種類
合計:9種類
■【サンダー・ドラゴン】について解説
【サンダー・ドラゴン】モンスターが持つ2つの効果
殆んどの【サンダー・ドラゴン】モンスターは大きく分けて2つの効果を持ちます。
1つは、手札から発動できる効果、そしてもう一つは自分自身が除外またはフィールドから墓地へ送られた場合に発動可能な効果です。
また、2つの効果を持ちますが、1ターンにいずれか1つの効果しか使用できない点に注意。
特に【サンダー・ドラゴン】デッキでは、手札から発動できる効果が重要視されます。
【サンダー・ドラゴン】モンスターの効果テキストの確認と解説
名前も似たようなカード、かつ効果も複雑なので最初は覚えづらいのですが、「手札で発動する効果」と「除外された場合またはフィールドから墓地へ送られた場合に発動可能な効果」の2つの効果を持っていることを前提知識として持っているだけで覚えやすくなると思います。
【光属性/雷族/効果】
(1):このカードを手札から捨てて発動できる。
デッキから「サンダー・ドラゴン」を2体まで手札に加える。
デッキから「サンダー・ドラゴン」を2体まで手札に加える。
このテーマの核となるモンスターカード。
自身をコストとして手札から捨て、デッキから最大2枚の【サンダー・ドラゴン】を手札に加えます。
このカードの強力な点は、手札の枚数を減らさず、手札で雷族モンスターの効果が発動できる点です。
なぜ手札で雷族モンスターの効果が発動することが重要なのかは、後半に解説する【サンダー・ドラゴン】融合モンスターの効果テキストを確認する際に分かります。
【光属性/雷族/効果】
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードを手札から捨て、自分フィールドの雷族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力は500アップする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが除外された場合またはフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「雷源龍-サンダー・ドラゴン」1体を手札に加える。
そのモンスターの攻撃力は500アップする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
雷族モンスターの攻撃力をフリーチェーンで強化できる効果。
【サンダー・ドラゴン】モンスターは全て雷族なのでこの効果で攻撃力をアップできます。
戦闘を補助する効果なので扱いやすいですし、なによりフリーチェーンで発動できる点が強力。
また、攻撃力をアップする効果なのでダメージステップで発動可能な点も重要になってきます。
デッキから「雷源龍-サンダー・ドラゴン」1体を手札に加える。
デッキから新たな【雷源龍-サンダー・ドラゴン】をサーチして手札に加えることで、(1)の攻撃力強化を再び発動可能な状態にします。
【闇属性/雷族/効果】
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードを手札から捨てて発動できる。
デッキから「雷電龍-サンダー・ドラゴン」1体を手札に加える。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが除外された場合またはフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「雷電龍-サンダー・ドラゴン」以外の「サンダー・ドラゴン」カード1枚を手札に加える。
デッキから「雷電龍-サンダー・ドラゴン」1体を手札に加える。
この効果は相手ターンでも発動できる。
最初に解説した【サンダー・ドラゴン】と似た、自身と同名モンスターをデッキからサーチする効果。
【サンダー・ドラゴン】は最大2枚までのサーチを可能としますが、こちらは1体しかサーチできません。
その代わりにこの効果をフリーチェーンで発動することができます。
サーチ効果をフリーチェーンで発動するメリットは少ないように思われますが、手札の雷族モンスターの効果をフリーチェーンで発動できるというのは【サンダー・ドラゴン】デッキにおいては大きなメリットとなります。
デッキから「雷電龍-サンダー・ドラゴン」以外の「サンダー・ドラゴン」カード1枚を手札に加える。
テーマ内でも重要となる貴重なサーチ効果。
テーマ内のモンスターだけでなく、後半に解説する【雷龍融合】もサーチ可能。
【光属性/雷族/効果】
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードを手札から捨てて発動できる。
自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、「雷鳥龍-サンダー・ドラゴン」以外の「サンダー・ドラゴン」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
(2):このカードが除外された場合またはフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
自分の手札を任意の数だけデッキに戻してシャッフルする。
その後、自分はデッキに戻した数だけデッキからドローする。
自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、「雷鳥龍-サンダー・ドラゴン」以外の「サンダー・ドラゴン」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
【サンダー・ドラゴン】モンスターはレベル1の【雷源龍-サンダー・ドラゴン】を除き全てがレベル5以上の上級モンスターであるため、通常の手段でフィールドへ展開するにはモンスターをリリースしてアドバンス召喚しなければなりません。
しかし、このカードの効果を使用すれば「手札の雷族モンスターの効果を発動」しつつ、【サンダー・ドラゴン】モンスターをフィールドへ特殊召喚できます。
自分の手札を任意の数だけデッキに戻してシャッフルする。
その後、自分はデッキに戻した数だけデッキからドローする。
手札の入れ替え効果。
汎用的な効果なので基本的に腐りません。
【闇属性/雷族/効果】
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードを手札から捨てて発動できる。
自分の墓地のカード及び除外されている自分のカードの中から、「雷獣龍-サンダー・ドラゴン」以外の「サンダー・ドラゴン」カード1枚を選んで手札に加える。
(2):このカードが除外された場合またはフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「サンダー・ドラゴン」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主の手札に戻る。
自分の墓地のカード及び除外されている自分のカードの中から、「雷獣龍-サンダー・ドラゴン」以外の「サンダー・ドラゴン」カード1枚を選んで手札に加える。
墓地だけでなく除外されている【サンダー・ドラゴン】カードをも回収できる便利な効果。
【サンダー・ドラゴン】カードであれば回収できるため、モンスターだけでなく除外されている【サンダー・ドラゴン】魔法カードも回収できます。
デッキから「サンダー・ドラゴン」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主の手札に戻る。
デッキから【サンダー・ドラゴン】モンスターを特殊召喚できる非常に優秀な効果。
特殊召喚されたモンスターはそのターン中にフィールドから除外または墓地へ送れば(2)の発動条件を満たしますし、このカードの効果でエンドフェイズに手札に戻ったとしても手札で効果を発動可能な状態になるので全く無駄がありません。
【闇属性/雷族/特殊召喚/効果】
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地から光属性と闇属性のモンスターを1体ずつ除外した場合に特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、モンスターの効果が手札で発動した場合に発動する。
このカードの攻撃力はターン終了時まで300アップする。
(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、自分の墓地からカード1枚を除外して発動できる。
デッキから雷族モンスター1体を手札に加える。
(3):相手エンドフェイズに、除外されている自分のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードをデッキの一番上または一番下に戻す。
自分の墓地から光属性と闇属性のモンスターを1体ずつ除外した場合に特殊召喚できる。
これまでの【サンダー・ドラゴン】モンスターとは異質のモンスター。
通常召喚できず、墓地の光属性と闇属性モンスターを除外しなければ特殊召喚することができません。
テーマ内には「闇属性」と「光属性」の【サンダー・ドラゴン】が存在するため、テーマ内のモンスターだけでも特殊召喚条件は満たせます。
また、この時に【サンダー・ドラゴン】モンスターを除外すれば(2)の効果が発動条件を満たすのもポイント。
このカードの攻撃力はターン終了時まで300アップする。
【雷源龍-サンダー・ドラゴン】の効果を手札で発動すれば、自身の効果と合わせて合計800ポイントの攻撃力を強化できます。
デッキから雷族モンスター1体を手札に加える。
元々の攻撃力が高く、(1)の効果で自身の攻撃力を強化できるため、発動条件を満たすのは容易でしょう。
効果は貴重なサーチ効果、その時に必要な雷族をサーチします。
そのカードをデッキの一番上または一番下に戻す。
発動タイミングは限られていますが、除外されているカードの再利用が可能。
ちなみに、裏側で除外されているカードをデッキへ戻すことも可能なため、【強欲で貪欲な壺】でデッキのカードを一気に裏側表示で除外し、このカードの効果でドローカードを固定するという戦法も可能。
★【サンダー・ドラゴン】モンスターの重要なポイント
- 「手札で発動可能な効果」と、「除外された場合またはフィールドから墓地へ送られた場合に発動可能な効果」の2つを持つ
■【サンダー・ドラゴン】魔法カード
【通常魔法】
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分のフィールド・墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、雷族の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを持ち主のデッキに戻し、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから雷族モンスター1体を手札に加える。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
通常の【融合】とは違い手札のモンスターは融合素材にできませんが、なんと除外されているモンスターを融合素材にできる便利なカード。
デッキから雷族モンスター1体を手札に加える。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
テーマ内のモンスターは全て雷族なのでこの効果でサーチ可能。
また、除外されたこのカードは【雷獣龍-サンダー・ドラゴン】の効果で手札に回収したり、【雷劫龍-サンダー・ドラゴン】の効果でデッキへ戻すことで再利用可能。
■【サンダー・ドラゴン】融合モンスター
切り札となるのがこの【サンダー・ドラゴン】融合モンスター。
【サンダー・ドラゴン】カードの効果を駆使し、このカードたちをフィールドへ展開するのが【サンダー・ドラゴン】デッキの基本的な戦い方となります。
【闇属性/雷族/融合/効果】
「サンダー・ドラゴン」+雷族モンスター
このカードは融合召喚及び以下の方法でのみ特殊召喚できる。
●雷族モンスターの効果が手札で発動したターン、融合モンスター以外の自分フィールドの雷族の効果モンスター1体をリリースした場合にEXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手はドロー以外の方法でデッキからカードを手札に加える事ができない。
(2):このカードが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに自分の墓地の雷族モンスター1体を除外できる。
【サンダー・ドラゴン】という縛りがありますが、もう片方は雷族であれば何でも素材にできます。
●雷族モンスターの効果が手札で発動したターン、融合モンスター以外の自分フィールドの雷族の効果モンスター1体をリリースした場合にEXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
もう一つの展開条件。
手札で雷族モンスターの効果を発動したターンであれば、フィールドの雷族モンスターをリリースするだけでエクストラデッキのこのモンスターを特殊召喚できます。
相手プレイヤーのサーチを封じる非常に強力な効果。
最近のテーマはサーチ無しでは動けないことが多いため、殆んどのデッキに対して刺さる効果であるといえます。
墓地に雷族モンスターが存在する限りは破壊に対する耐性を発揮できます。
また、【サンダー・ドラゴン】モンスターを除外すれば除外された場合に発動可能な(2)の効果の発動を狙えますね。
モンスターとしては【ライオウ】のような相手のサーチを封じる制圧モンスターです。
しかしこちらは攻撃力2600と高く、更には手札では【雷源龍-サンダー・ドラゴン】による攻撃力強化が可能、加えて(2)の破壊耐性もあり非常に厄介なモンスターです。
【光属性/雷族/融合/効果】
「サンダー・ドラゴン」モンスター×3
このカードは融合召喚及び以下の方法でのみ特殊召喚できる。
●手札の雷族モンスター1体と、「雷神龍-サンダー・ドラゴン」以外の自分フィールドの雷族の融合モンスター1体を除外した場合にEXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
(1):雷族モンスターの効果が手札で発動した時に発動できる(ダメージステップでも発動可能)。
フィールドのカード1枚を選んで破壊する。
(2):このカードが効果で破壊される場合、代わりに自分の墓地のカード2枚を除外できる。
必要融合素材は多いですが、【超雷龍-サンダー・ドラゴン】とは違い、特定のモンスターではなくテーマ内のモンスターであれば素材にできるのが強み。
●手札の雷族モンスター1体と、「雷神龍-サンダー・ドラゴン」以外の自分フィールドの雷族の融合モンスター1体を除外した場合にEXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
もう一つの展開条件。
フィールドの雷族融合モンスターと手札の雷族なので少し重めの展開手段ですが、その分ステータスも高くモンスター効果も強力。
フィールドのカード1枚を選んで破壊する。
「雷族モンスターの効果が手札で発動する」という【サンダー・ドラゴン】デッキでは満たしやすい発動条件で、フィールドのカード1枚を対象に取らずに破壊できます。
発動回数に制限は設けられていないため、条件を満たせば1ターン中に何度でもこの効果を発動することができます。
また、この効果はダメージステップにも発動可能なので、【雷源龍-サンダー・ドラゴン】の攻撃力を強化する(1)の効果をダメージステップに発動し、この効果をダメージステップに発動すればより確実に相手フィールド上のカードを破壊可能でしょう。
【超雷龍-サンダー・ドラゴン】と同じく自身が破壊される代わりに墓地のカードを除外できる耐性効果。
こちらは効果破壊に対する耐性しか無く、除外するカード枚数も2枚必要ですが、墓地のカードであれば何でも除外可能な点が強力。
★【サンダー・ドラゴン】融合モンスターの重要なポイント
- 手札で雷族モンスターの効果を発動すれば、融合無しで特殊召喚可能
- 破壊される時に墓地のカードを代わりに除外できる
■【サンダー・ドラゴン】デッキの基本的な回し方
まずは【サンダー・ドラゴン】の効果を発動してデッキから【サンダー・ドラゴン】をサーチしたり、【雷電龍-サンダー・ドラゴン】の効果を発動してデッキから【雷電龍-サンダー・ドラゴン】をサーチするなどして、『手札で雷族モンスターの効果を発動』し、【超雷龍-サンダー・ドラゴン】を融合召喚無しで特殊召喚可能な状況を作ります。
次に【雷源龍-サンダー・ドラゴン】を召喚、または【雷鳥龍-サンダー・ドラゴン】、【雷獣龍-サンダー・ドラゴン】などの効果を発動してフィールドに【サンダー・ドラゴン】モンスターを展開します。
フィールドの『【サンダー・ドラゴン】モンスター(雷族モンスター)』をリリースし、エクストラデッキの【超雷龍-サンダー・ドラゴン】を特殊召喚。
【超雷龍-サンダー・ドラゴン】を【雷源龍-サンダー・ドラゴン】などでサポートしつつ、最終的には【雷神龍-サンダー・ドラゴン】なども展開していき、相手プレイヤーとのアドバンテージの差をつけつつビートダウンで勝利を狙うのが【サンダー・ドラゴン】デッキの基本的な戦術となります。
おわりに
以上、【サンダー・ドラゴン】デッキの簡易的な解説でした。
もしデッキを組みたいと思った方は、【サンダー・ドラゴン】デッキを組む際に一緒に買った方が良い相性が良いカードについて書いた記事もあるので、こちらの記事を参考にしてみてください。
【サンダー・ドラゴン】サポート
また、優勝しているデッキレシピが気になるという方はこちらの記事をどうぞ。
【サンダー・ドラゴン】大会優勝デッキ
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